ロードバイク用チェーンオイルのおすすめ15選｜ワコーズ・azなど人気メーカーも紹介！

自転車についている、いくつもの金属パーツの集合体が「チェーン」です。走行には欠かせないパーツであり、ロードバイクではメンテナンスも大切になります。走りやすいチェーンにしたいと、こだわりを持って購入を検討する方が多いです。

ロードバイク用のチェーンオイルは、走行シーンや差しやすさで選べます。ロードバイクをどのくらいの頻度で乗車するか、乗車する際の天気を考慮して選ばなければなりません。豊富な商品が販売されており、数が多すぎて困ってしまう方もいます。

そこで、今回は、ロードバイク用チェーンオイルの選び方とおすすめ商品をご紹介します。記事の最後では、チェーンオイルを差す頻度や差す際の手順も細かく解説しているので、ぜひご覧ください。　

「チェーンオイル」はその名の通り、自転車のチェーンに使用するオイルです。走りやすさアップや劣化防止のメリットがあります。特に、長距離で乗る場合が多いロードバイクでは、日々のチェーンのメンテナンスが大切になります。

また、ロードバイクのようなチェーンが剥き出しになった自転車は、劣化もしやすいです。走りやすさは事故を未然に防ぐためにも注目すべきポイントなので、ぜひ本記事を参考にしながらロードバイク用にチェーンオイルを選んでください。

チェーンオイルを購入しようと調べているとよく目にするのが「チェーンルブ」です。チェーンオイルとチェーンルブの違いが気になる方も多いですが、どちらも自転車用チェーンの潤滑剤です。「Lube」は英語で潤滑剤を意味しています。

チェーンオイルとの違いはないため、チェーンルブと記載された商品を購入しても問題はありません。潤滑剤として役割をしっかり果たしてくれる「チェーンオイル」または「チェーンルブ」を購入してください。

晴れている日のみロードバイクに乗る方は「ドライタイプ」がおすすめです。サラサラとしたタイプで、ゴミや埃が付着しません。そのため、メンテナンス初心者でも扱いやすい種類です。水分に弱く、雨の日に走行した場合は、流れて落ちてしまうので、再びチェーンオイルを差す必要があります。

オイル自体が無色に近い色をしているため、スーツや制服を着てロードバイクに乗っても飛んで汚しません。

「ウェットタイプ」は雨の日にもロードバイクに乗る方におすすめです。ドライタイプに比べて粘度が高く、雨などの水にも強いです。蒸発してしまう速度もドライタイプよりも遅く、メンテナンス頻度を下げたい方にも適しています。ゴミやほこりは付着しやすいのがデメリットです。

天気に関係なくロードバイクに乗りたい方におすすめですが、ゴミが付着しやすい分、メンテナンスがやや難しいです。

レースに出場するなど、本格的なライドには「ワックスタイプ」が適しています。ドライタイプ以上に乾いており、潤滑性が高いです。しかし、蒸発する速度も速いため、普段のメンテナンスには適していません。

こまめなメンテナンスが必要なタイプで、レース以外では不向きです。レースに参加する方は、レース用にワックスタイプを使用し、普段のライドにはドライやウェットタイプを使用するのがおすすめです。

どんな時でもチェーンの劣化を防ぎたいなら「万能タイプ」がおすすめです。ドライとウェット双方の特徴を持っているため、天候に左右されずに使用できます。ドライタイプよりも水には強いものの、ウェットタイプには敵いません。

チェーンが汚れづらくメンテナンスの頻度を減らせますが、大雨やアスファルト以外の走行では不向きなので、ウェットタイプを選んでください。

「スプレータイプ」は、ノズルをチェーンに向けて吹き付けるタイプのチェーンオイルです。手早くチェーン全体にオイルを吹き付けられるため、時短でメンテナンスを完了できます。初心者でも難しい作業を必要とせずにメンテナンスできます。

スプレーした際に他のパーツにオイルがつかないように気をつけなければなりません。狙った場所に吹きかけたい場合は、ノズル付きを使用すると作業がスムーズになります。

チェーンのコマに1滴ずつオイルを滴らせるのが「ボトルタイプ」です。細かい作業が可能で、余らせずにチェーン全体にオイルを馴染ませられます。オイルが飛散してロードバイクのボディに付着して汚してしまうのも防げます。

スプレータイプと比べると、時間がかかったり手間がかかったりしますが、丁寧な作業でメンテナンスしたい方におすすめです。

チェーンオイルの基本となる油を「基油」と呼びます。大きく分けて鉱油と合成油があり、性能や価格が異なります。リーズナブルな価格のチェーンオイルが欲しい場合は鉱油、価格が高く高性能なチェーンオイルが欲しい場合は合成油を選んでください。

合成油の方が温度安定性が高いですが、基本的にはどちらを選んでも問題はありません。メンテナンスを続けられるものを選ぶのがポイントです。

チェーンオイルには「添加物」が含まれています。基油に添加物を混ぜて粘性・潤滑性・耐久性を出します。摩擦消耗剤・防錆剤・酸化防止剤などが含まれており、求める性能に合わせて添加物の名称を確認するのがおすすめです。

ぜひ、ロードバイク用チェーンオイルを選ぶ際は、裏面に記載されている添加物を調べてから購入してください。

なめらかな走行を求める方は、「セラミック」が含まれるチェーンオイルがおすすめです。チェーンにセラミックが付着すれば、摩擦を減らして快適に走行できます。金属同士の摩擦を減らせば、パーツの劣化も防げます。

走行しやすさや劣化が気になる方におすすめの成分ですが、セラミック入りは価格が高いです。チェーンオイルは、ロードバイクに乗っている間は購入し続けるメンテナンス用品なので、無理のない範囲で選ぶのが大切です。

チェーンの耐久性が気になる方は「PTFEコーティング剤」「フッ素加工」が施されたチェーンオイルがおすすめです。チェーンの腐食や傷を防いでくれるので、どのようなシーンでもロードバイクを守れます。

PTFEコーティング剤やフッ素加工が施されたチェーンオイルは、オイル自体の持ちもいいです。そのため、耐久性が気になる方だけでなく、メンテナンス頻度を下げたい方もチェックしてください。

乗車頻度や走行距離をチェックしてチェーンオイルを選ぶのもおすすめです。晴れの日に遊びで乗る程度であればドライタイプ、毎日の通勤や通学に使うのであれば万能タイプ、ロングライドをするならウェットタイプを乗車する度に使用するのが適しています。

距離や頻度を考慮しつつも、どのような道を走るかによってタイプが異なります。特にロングライドをする場合は、走行する道の種類によってドライ・ウェットを使い分けてください。

「WAKO'S（ワコーズ）」は神奈川県に本社を置く、潤滑油などのカーメンテナンス用品を開発・製造・販売するメーカーです。自転車用品も扱っており、チェーンオイルを使用する方が多くいます。「CHLチェーンルブ」は特に定番で、自転車乗りなら知る人ぞ知るアイテムです。

フッ素樹脂を使用しており潤滑性や耐摩耗性に優れています。性能の高いチェーンオイルを求めている方におすすめです。

「AZ（エーゼット）」は、日本のバイク用品やカー用品を扱うメーカーです。チェーンオイルは、ドライタイプながらも効果が持続してくれるのが魅力的です。ホコリやゴミも付着しづらく、長距離ライドにも適しています。街乗りから本格的なレースまで幅広い用途で使えるチェーンオイルを販売しています。

また、チェーンオイル1本あたりの価格が安いため、コスパのいい商品を求める方にもぴったりです。

「KURE（クレ）」は、日本の防錆・潤滑剤のパイオニアブランドとして有名です。商品の中でも有名なのが「KURE5-56」で、防錆効果も期待できます。ラインナップも豊富で、スプレータイプは豊富な容量の中から使用・保管しやすいものを選べます。

定番のロードバイク用チェーンオイルが欲しい方や豊富な品揃えの中から使いやすいものを探したい方は、ぜひチェックしてください。

ロードバイクにチェーンオイルを使用する頻度は、走行距離ごとに異なります。休日に軽く乗る程度（数十キロ）であれば4・5回の乗車に1回の注油で問題ありません。通勤や通学などであれば、1週間を目安にメンテナンスしてください。

毎日のように長距離を走行する場合（数百キロ）は、乗る度に注油するのがおすすめです。休日に乗る場合でも、天候によって使用するチェーンオイルやメンテナンス頻度を調整するのが大切です。

ここでは、チェーンオイルを差す手順をご紹介します。手順を間違えてしまうと汚れが残ったりオイルの性能が十分に発揮されたなかったりするため、ぜひ参考にしながらメンテナンスしてください。

1. オイルを差す前に必ずチェーンの汚れを落とす
2. 1コマずつオイルを垂らし、クランクをゆっくり回して馴染ませる
3. チェーンにオイルを一通り馴染ませたら、布で余分なオイルを取り除く

ロードバイクのチェーンは定期的にオイルを使用するのはもちろんですが、掃除も重要です。掃除は古いオイルをきれいにするだけではなく、砂やゴミなどの異物の除去が必須です。

異物があるとギアのかみ合わせのときに偏摩耗を起こしてしまい、チェーンの寿命を短くしてしまいます。長くロードバイクに乗るためにも定期的なメンテナンスを行いましょう。

100均にはロードバイク専用ではありませんが、チェーンオイルとして使用できる万能オイルを取り扱っています。自転車以外のメンテナンスに使える万能オイル・摩擦低減効果が期待できるモリブデン入り万能オイル・サビを防止してくれるグリーススプレーなど種類も豊富です。

専用オイルよりも性能が低いですが、100均で購入可能でコスパもいいので、安いものを探している人にはおすすめです。

「KUER5-56」は、自転車向けのチェーンオイルではなく潤滑・防錆剤です。扉など錆びて動かなくなった場所にも使うため、スポーツ自転車に乗っていない方でもよく耳にする商品名です。チェーンオイルの代わりに使っている方もいますが、使わない方がいいとの声も見受けられます。

KURE5-56をチェーンオイルの代わりに使用するのは賛否両論ありますが、使用しても問題がありません。性能をしっかり理解した上で使用すれば、チェーンオイルとしても大活躍してくれます。

大切に扱っているロードバイクのチェーンを消耗から守るにはチェーンオイルによるメンテナンスが必要です。さまざまなメーカーから豊富な種類で販売しているからこそ悩んでしまいますが、ぜひ本記事を参考にしながら上手にメンテナンスできるチェーンオイルを探してください。