安いロードバイクおすすめ10選｜コスパ最強・1万円以下はある？初心者向けも

近年、スポーツバイクが注目を集めています。スポーティーな自転車は見た目にもスマートで、ファッションアイコンとしてもおしゃれです。スポーツバイクの一番人気はクロスバイクですが、重さ・走行性に不満を持つ方も少なくありません。

そんな方には、軽さ・走行性能に全振りしたロードバイクがおすすめです。ロードバイクといえば上級者向け・価格が高いなど、手を出しづらいイメージが先行しがちです。しかし、比較的低価格で購入ができるコスパ最強の安いロードバイクも存在します。

そこで、本記事では安いロードバイクの選び方・おすすめメーカー・初心者にもおすすめ商品を紹介します。1万円以下・1万円台で手に入れる方法も紹介しているので、安いロードバイクをお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。

ロードバイクはロードレーサーのスタイルを踏襲したスポーツバイクで、いわゆるプロ仕様の自転車です。速さを追求した造りで、徹底した軽量化とスリム化を図っています。ただしフレーム・タイヤともにデリケートなため、剛性はクロスバイク・マウンテンバイクに及びません。

前・後輪それぞれに変速ギアが付いているのがスタンダードで、市販品では最高クラスの走行性を誇ります。用途としてはサイクリング・ロングライドが中心になるため、日常生活よりも趣味のためのアイテムと考える方が適切です。

安いロードバイクにはメリット・デメリットがあり、「価格が安いからダメ」とは限りません。主なメリット・デメリットは以下の通りです。

《メリット》

• 初心者でも購入しやすい
• 買い替えのハードルが低い

《デメリット》

• 高級モデルと比べて走行性能が劣る
• 安定性・耐久性が低い
• 走行中の故障に伴う事故のリスクが高め

特に安全面でのリスクがある点には要注意です。安いロードバイクを運転する場合、混雑する車道での運転は避ける方が無難です。

安いロードバイクは、Amazonや楽天などのネットショップで3万円前後と格安で購入可能です。一方で、重量が重い、タイヤやフレームが低品質だとの声もあるため、買ってはいけないのかと考えてしまいます。格安な分、高価な商品より品質は劣りますが、通勤通学や街乗りなどのライトな使い方であれば十分です。

3万円前後の安いロードバイクは通勤・通学メインの方におすすめです。目的地までの距離が遠かったり坂道があったりする場合、シティサイクルの走行性能には限界があります。3万円前後なら中クラスのシティサイクルと同程度の価格帯であり、初心者にもぴったりです。

5～10万円程度の安いロードバイクはコスパに優れるバランス型で、有名メーカーのエントリーモデルもこれくらいの価格帯です。フレーム素材の選択肢にスチール・アルミのほかクロモリが加わるため、モデルによっては耐久性もカバーできます。変速機能も多段階が期待でき、本格的なロングライドに挑戦したい方にもおすすめです。

10万円以上のロードバイクは、ある程度経験を積んだ中級者以上に適しています。たとえばクロスバイクの走行性能に不満を感じていたり、頻繁にロングライドに出かけたりするような方におすすめです。

ちなみに、プロレーサー向けの本格モデルは100万円以上する場合も珍しくないため、予算と腕前に合わせて最適な商品を選びましょう。

オールラウンダータイプは、いわゆる万能型のロードバイク。平地だけでなくヒルクライム・レースなど、さまざまな場面で水準以上の性能を発揮できるタイプです。ただし特化型のモデルには及ばないため、1つの分野でトップを目指す方には不向きです。得意分野が不明な初心者や、汎用性の高いモデルが欲しい方におすすめします。

長距離タイプは直線中心のツーリングを想定したスタイルで、さらにエアロ・エンデュランスの2タイプに分かれます。エアロは耐久性・持続性よりも軽さ・速さを重視したタイプです。反対に、エンデュランスは軽さ・速さよりも耐久性・持続性を重視したタイプです。自分の好みに近い方を選びましょう。

ヒルクライムモデルは山道を登れる走破性を備えたタイプです。地面との摩擦力が要求されるため、必然的に28C以上の太いタイヤが適しています。また振動・衝撃に耐えられる剛性・安定性も必要なため、カーボン素材のフレームを採用した車種がおすすめです。

スチールは主にシティサイクル・ママチャリ用として一般的な素材です。重くて錆びやすいものの、頑丈でリーズナブルなのが特徴。走行性重視の方には避けられがちですが、耐久性重視の場合や通勤・通学用のロード系ミニベロを購入したい方におすすめです。

アルミはスポーツバイク用フレーム素材のスタンダードです。低密度で質量が低いため非常に軽く、車体の軽量化を図るのにぴったりです。比較的コストも安いため、ミドルレンジまでのモデルに採用される場合が多いです。デメリットとして衝撃に弱い点が挙げられますが、投入量を増やして強度アップを図った製品も見られます。

カーボンは樹脂に満たされたカーボンシートをいくつも重ね、成形して作られる素材です。アルミを上回る軽量感に加えて耐久性も備えているため、カーボンフレームを採用した車体は全体的にコスト高の傾向があります。

カーボンフレームのロード系ミニベロは、ある程度のサイクリング・長距離走行にも対応できるのが特徴です。まとまった距離を軽快に走りたい方にぴったりです。

クロモリとはクロムモリブデン鋼の略称で、スチールにクロムとモリブデンを添加した作られた合金素材です。ベースがスチールのため重量が大きい点はネックですが、剛性が高い上に熱・振動・歪みなどに強く、耐久性抜群です。

カーボン・チタン製のフレームに比べて安いため、コスパ重視の方におすすめします。また独特の質感があるため、渋い外観の自転車が欲しい方にも適しています。

チタンは金属なのにサビに強く、衝撃吸収性に優れています。また軽量で見た目も美しいため、非常に高価値です。デメリットは価格の高さで、ロードバイクの扱いに慣れていない初心者には適していません。ある程度経験を積んだ中級者以上の方におすすめです。

ロードバイクに採用されるブレーキの種類は、大きく分けるとディスクブレーキ・リムブレーキの2通りです。ディスクブレーキは車軸に取り付けた円盤をブレーキパッドで挟んで停止させるタイプ、リムブレーキはリムをブレーキシューで挟んで止めるタイプです。

ディスクブレーキは制動力が高いほか、雨の影響を受けにくいメリットがあります。初心者にはディスクブレーキがおすすめです。

クランクはペダルの動力をチェーンに伝えるための回転機構です。自転車の推進力を大きく左右するパーツで、クランクの長さが合っていない場合は回転の過不足・膝の痛みといった問題を招きます。

ちなみにクランクは自転車用コンポーネント（コンポ）の1つで、スポーツバイク向けコンポの定番品はシマノ製の「105」。105コンポを搭載した安いロードバイクについては後述します。

ハンドルは上半身を使う操作の要のパーツで、走行スタイル・安定感を左右します。ロードバイクはロードレーサーのスタイルを前提とするため、ドロップハンドルが基本です。ただし前傾姿勢が前提となるため、用途によってはクロスバイク風のフラットバーを選ぶのもおすすめです。

変速機能はクランクの回転に必要な負荷を調節し、走行スピードの変化を生み出す仕組みです。負荷を軽くすれば少ない力で回転させられるため、坂道を登る時に役立ちます。負荷を重くすると少ない回転で大きな動力を生み出せるので、長距離走行時に便利です。

ロードバイクは前輪・後輪それぞれに変速機能が付いているものがスタンダードで、街乗りなら7～9段でOK。サイクリング・ロングライドには10段以上が望ましいです。

ホイール（タイヤ）のサイズは走行性を左右します。大きいホイールは回転数が少なく済む一方、たくさんのエネルギーが必要です。反対に、小さいホイールは少ない力で回せる分、スピードを出すにはたくさん回転させる必要があります。

ロードバイクのタイヤサイズは「700×25C」などと表記され、これはタイヤの外形が700mmでタイヤ幅が25ｍｍといった意味です。タイヤ幅は23C～28Cがありますが、通常はバランスが取れ安定しやすい「700×25C」以上を選ぶのをおすすめします。

シティサイクルのサイズはホイールの大きさを指すのが一般的ですが、スポーツバイクの場合はフレームサイズ・ホイールサイズと2つの要素が複合します。特にフレームサイズは四肢を含む全身のリーチに関わるため、大事なポイントです。

フレームサイズ・適応身長の表記要領は470mm（170～185cm）のように簡易的なものが一般的で、上記の例では「フレームサイズ470mm・適応身長170～185cm」を表します。

工学的に明らかなように、重量の小さい物体ほど少ない力で動かせます。同様に、ロードバイクも重量の小さい車体ほど速度が出やすく取り回しも良好です。初心者の場合、重量の目安は13Kg以下がおすすめです。ただし重量の小さい車体は耐久性も低い場合が多いため、フレーム・タイヤなども合わせてチェックしましょう。

GIANTは台湾の安いメーカーです。スポーツバイクを中心に展開しており、独自工法に基づいて設計したフレームを採用しているのが特徴です。軽量化を図りつつ優れた剛性も実現しています。

全体的にラインナップのデザインは控えめであるものの、質実剛健で高コスパ。予算を抑えつつ、最速を狙えるモデルが欲しい方にぴったりです。

Bianchiはイタリアのスポーツバイク専門メーカーです。創業は1885年に遡り、自転車メーカーとしては世界最古といわれています。独特の「チェレステカラー」はブランドのアイコンであり、世界的に大人気です。

クロスバイクのイメージが先行していますが、“VIA NIRONE”をはじめとするロードバイクのラインナップも超一級。若者向けスポーツバイクの代表格ともいうべき存在です。

台湾の自転車メーカー、MERIDAは生産量世界2位を誇る大手企業です。CENTURION・MIYATAといった有名ブランドのOEMを手がけている点でも知られています。

日本法人メリダジャパンでは、MIYATAとの協業で地方自治体との連携事業を推進中です。電動スポーツバイク「E-BIKE」を貸し出すサービスで地方観光にも貢献しています。

TREKはアメリカでシェアNo.1を誇るスポーツバイクメーカーです。OCLVカーボン・アルファアルミニウムなど、独自開発の素材を活かしたフレーム設計に強みがあります。ロードバイクではÉmonda・Domane ALシリーズが代表的。総じて安定性が高くタフなため、ロングライドにぴったりです。

ANCHORは日本の自転車メーカー、ブリヂストンサイクルが展開するスポーツバイクブランドです。リーズナブルなアクティブライン・本格レース仕様のレーシングラインの2系統に分かれ、安いロードバイクならアクティブラインをおすすめします。日本メーカー製ならではの、日本人の体格にマッチしたサイズ感も大きな魅力です。

購入方法として、Amazonや楽天などのネットショップでは、確実に安く購入できます。一方で、やはり実物を見て試乗したい場合は「サイクルベースあさひ」などの実店舗に行きましょう。セール時期を狙えば実店舗でも安く買える場合もあります。あさひは店舗数も多くオリジナルブランドもあり比較的安く買えます。

コンポートネントとは変速機・ギア・ブレーキレバー・プラケットなどといった、自転車用パーツのセットです。特にシマノ社の「105」はロードバイク用として有名で、通称105コンポと呼ばれています。

105コンポを搭載した安いロードバイクは、GIOSのFELLEO・CANNONDALEのCAAD13などが代表格です。安いといっても10万円オーバーが当たり前なので、中級者以上の方におすすめです。

一般的に中古品でも1万円以下・1万円台でロードバイクを手に入れるのは非常に難しいですが、中古の型落ち品を狙えば激安価格で手に入る可能性があります。

しかし、中古品は品質に不安を伴います。特にパーツの摩耗・劣化具合を自分でチェックできない場合はおすすめできません。なるべく中古品のネット購入は避け、実店舗でスタッフの説明を受けながら購入するようにしましょう。

おすすめは、アウトレット品です。在庫過多や小さな傷などよる訳あり新品未使用品なので、中古品の不安はないが値引き率は高くお得に購入できます。アウトレット品の取扱店で有名なのはワイズロードのアウトレット店舗・オンラインサイトです。大手の自転車販売店なので購入後のサポートもかなり手厚いのが特徴です。

知見が少ないうちは価格の安さに目を奪われがちですが、安くても品質の悪いロードバイクはおすすめできません。特にロードバイクはスピードが出やすいため、故障時には少なからず危険を伴います。品質・コスパにも目を向けつつ、安いロードバイクを選んでください。